新生活 買い物リストを探している人は、新社会人としての一人暮らし、転勤、あるいは家族での引越しなど、それぞれ事情は違っても「何を、いつ、どこで買えばいいか」という同じ悩みにぶつかっているはずです。家具や家電をすべて入居前に揃えようとして予算オーバーになったり、逆に買い忘れて入居初日に困ったりする失敗はよくあります。この記事では、入居前・入居日・入居後1週間・1か月という時系列に沿って買い物の順番を整理し、ネット通販と店舗の使い分け、中古・リユース品の選び方、予算の立て方まで解説します。
目次
- 新生活の買い物は「時系列」で組み立てる
- 新生活に必要な家具リスト
- 新生活に必要な家電リスト
- 日用品チェックリスト
- キッチン用品リスト
- ネット通販と店舗の使い分け
- 中古・リユース品で始める方法
- 準備で注意すべきポイント:予算の設定と管理
- Share Cartの登録データでわかった、共有リストで多い日用品
- Wi-Fi・スマート家電は後回しでもよい
- よくある質問
新生活の買い物は「時系列」で組み立てる
新生活の買い物で失敗しやすいのは、「何がいつ必要か」を考えずに手当たり次第に注文してしまうことです。特に家具・家電はサイズが大きく、配送に日数がかかるものも多いため、入居日から逆算してスケジュールを組む必要があります。
入居1か月前〜前日・入居日・1週間・1か月の流れ
入居が決まったらまず部屋の採寸を行い、大型の家具・家電は入居日に配送してもらえるよう1か月前から注文の段取りを進めます。入居日当日は、その日から使う寝具・照明・カーテンと最低限の日用品があれば十分です。1週間以内には冷蔵庫・洗濯機・電子レンジといった生活家電を稼働させ、1か月以内には日用品のストックや、農林水産省が案内する3日分〜1週間分の家庭備蓄まで揃えていく、という順番で考えると無理がありません。
| 時期 | 優先して揃える物 |
|---|---|
| 入居1か月前〜前日 | 部屋の採寸、大型家具・家電の注文、搬入経路の確認 |
| 入居日 | 寝具、照明、カーテン、最低限の日用品 |
| 入居後1週間 | 冷蔵庫・洗濯機・電子レンジの稼働、消耗品の買い足し |
| 入居後1か月 | 日用品のストック、家庭備蓄 |
部屋ごとに考えると抜けが減る
買う物を品目別に並べると、キッチン用品と日用品が混ざって全体の見通しが悪くなります。玄関、リビング、キッチン、洗面所、寝室、トイレと部屋を一つずつ思い浮かべながら、そこで使う物を書き出していく方法も試す価値があります。玄関マットや傘立て、洗面所の歯ブラシスタンドや洗濯ネット、寝室のカーテンやハンガーなど、品目別のリストでは見落としやすい物に気づきやすくなります。内見のときに各部屋の写真を撮っておくと、入居前にその写真を見返しながらリストを組み立てられ、部屋の広さや収納の位置も思い出しやすくなります。
家族や親と分担する
一人で全部を買いに行こうとすると、移動や荷物の持ち帰りだけでも大きな負担になります。実家の親に日用品の買い出しを頼んだり、同居する家族と担当を分けたりすると効率的です。私たちが運営するShare Cartのように、LINEグループに買い物リストを共有できるサービスを使えば、離れた場所にいる親にも「これを買っておいてほしい」という依頼をそのまま伝えられます。招待された家族側は新しいアプリを入れる必要がなく、普段使っているLINEでやり取りするだけで済みます。
新生活に必要な家具リスト
家具は一度に全部揃えなくても生活は成り立ちます。まず入居日に届けたい最低限のものから考えるのが基本です。
入居日に届けたい物・住んでから決める物
ベッドや寝具、カーテン(レールがある場合)は入居日から必要になる家具です。一方、テレビ台や本棚、ソファといった家具は、実際に部屋のレイアウトを見てから配置を決めても遅くありません。荷物が多くなりがちな学習机や大型の収納家具は、生活を始めてから本当に必要かどうかを見極めてから購入するのも一つの手です。
- 入居日までに揃えておきたい家具:ベッドフレーム・マットレス、掛け布団・枕、カーテン
- 住んでから決めても間に合う家具:テレビ台、ソファ、収納棚・カラーボックス、学習机
大型家具は通販か店舗か
大型家具は店舗で実物のサイズ感や質感を確認できるメリットがありますが、自分で運ぶのが難しいため配送サービスの有無や配送日を確認する必要があります。通販は選択肢が広く価格を比較しやすい一方、実物を見られないまま購入することになるため、サイズをミリ単位で採寸してから注文することが失敗を防ぐポイントです。玄関や廊下、エレベーターの幅も合わせて確認しておかないと、注文した家具が部屋まで運び込めないというトラブルにつながります。
新生活に必要な家電リスト
家電は新生活の初期費用の中でも特に大きな出費になりやすく、選び方によって入居後のランニングコストも変わってきます。
入居日から必要な家電
照明(備え付けがない場合)は入居日の夜から必須です。冷蔵庫と洗濯機は入居後できるだけ早く稼働させたい家電で、搬入経路の採寸を済ませたうえで、入居日に合わせて配送を依頼しておくとスムーズです。
省エネ性能も比べて選ぶ
資源エネルギー庁の省エネポータルによると、家庭の電力消費はエアコン・冷蔵庫・照明で5割以上を占め、夏の1日ではエアコンが34.2%、冷蔵庫が17.8%とされています。同庁は機器の買い替えによる省エネ効果も紹介しており、冷蔵庫は10年前の製品と比べて約15〜24%省エネになっているとしています。初期費用だけでなく、購入後の電気代まで考えて家電を選ぶことが、新生活の家計を安定させるポイントになります。
古い家電の処分も一緒に計画する
実家から家電を持ってきた場合や、単身赴任などで一度使った家電を買い替える場合、エアコン・テレビ・冷蔵庫や冷凍庫・洗濯機や衣類乾燥機の4品目は家電リサイクル法の対象になります。経済産業省の案内では、買い替えの場合は新しく買う店に、処分のみの場合は購入した店に引き取りを依頼する仕組みで、依頼先がわからない場合は市町村の案内に従うとされています。家電を注文する段階で、古い家電の引き取りも依頼できるかどうかを確認しておくと二度手間になりません。
日用品チェックリスト
日用品は家具・家電に比べて後回しにされがちですが、入居初日から必要になるものが多いカテゴリーです。
入居日の最低限
トイレットペーパー、タオル、ゴミ袋、洗剤、歯みがき用品は入居日から必要です。これらは新居近くのドラッグストアで前もって買っておくか、荷物として持ち込んでおくと初日から困りません。
1週間で買い足す消耗品
入居してから1週間ほど生活してみると、シャンプーやボディソープ、掃除用具など、初日には気づかなかった消耗品の必要性が見えてきます。使ってみて足りないと感じたものから買い足していく方が、余計な買いすぎを防げます。トイレットペーパーやキッチンペーパーのように消費のペースがわかりやすい消耗品は、1週間使ってみた減り具合を見てから、次に買うときにまとめ買いするかどうかを判断すると無駄がありません。
忘れがちな日用品
電源タップや延長コード、乾電池(単三・単四)は、家電を設置してから足りないことに気づきやすい物です。文房具ではハサミやカッター、粘着テープを1組ずつ用意しておくと、段ボールの開封や掲示物の貼り付けにすぐ使えます。常備薬や絆創膏、体温計といった医薬品も、体調を崩してから探すのでは遅いため、入居前の買い物リストに加えておくと安心です。洗濯ハンガーや洗濯ネットも、初めての洗濯までに用意しておきたい物の一つです。
キッチン用品リスト
自炊をどの程度するかによって、キッチン用品の優先度は大きく変わります。最低限、フライパンや鍋、包丁とまな板、食器を数枚用意しておけば、簡単な自炊は始められます。電子レンジやケトルがあれば、調理の負担をさらに減らせます。凝った調理器具は、実際に自炊のペースをつかんでから買い足しても十分間に合います。
- 最低限揃えたい物:フライパン、鍋、包丁、まな板、食器(茶碗・皿・コップ)
- あると調理が楽になる物:電子レンジ、ケトル、炊飯器、菜箸・お玉、保存容器
家族での引越しの場合は、これまで使っていたキッチン用品をそのまま持ち込めることが多いですが、単身赴任や新社会人の一人暮らしでは一式を新調する必要が出てきます。使う頻度の低い調理器具まで最初から揃えるより、よく使うものから優先して買い足していくほうが、キッチン収納の限られたスペースを無駄なく使えます。
ネット通販と店舗の使い分け
新生活の買い物では、ネット通販と実店舗をどう使い分けるかも重要なポイントです。
通販はクーリング・オフがない、返品特約を見る
消費者庁の特定商取引法ガイドによると、通信販売にはクーリング・オフの規定がありません。広告に返品特約の表示がない場合は、商品を受け取った日から8日以内であれば申込みの撤回や解除が可能ですが、返品の送料は消費者側の負担になります。特約の表示がある場合はその特約に従うことになるため、注文前に返品条件を確認しておくことが大切です。
配送日を入居日に合わせる
大型家具・家電を通販で注文する際は、配送日指定が可能かどうかを事前に確認しておきます。入居日より前に届いても保管場所がなく、逆に入居後何日も経ってから届くと生活に支障が出るため、配送日の調整は早めに済ませておきたいところです。
中古・リユース品で始める方法
初期費用を抑えたい場合、中古品やリユース品、フリマサービスの活用も選択肢に入ります。ただし、新品にはないリスクもあるため、注意点を押さえておく必要があります。
フリマは個人間取引であることを理解する
国民生活センターの案内(2025年9月2日発表)では、フリマサービスは個人間取引であり、トラブルの解決は原則として当事者間で行うものとされています。購入前に疑問点があれば出品者に質問して解消しておくこと、利用規約を事前に読んでおくことが勧められており、解決しない場合は運営事業者、それでも解決しなければ消費生活センターに相談する流れになります。
中古家電はPSEマークを確認する
経済産業省の資料によると、電気用品安全法の対象製品を販売する場合はPSEマークの表示が必要とされ、中古品でマークの表示が判別できないものやはがれてしまっているものは販売できないことになっています。中古家電を検討する際は、このPSEマークの有無と、実際に動作するかどうかを確認してから購入するようにしましょう。
準備で注意すべきポイント:予算の設定と管理
初期費用を使いすぎて、入居後の生活費が足りなくなるのは避けたい事態です。予算は「初期費用」と「毎月の生活費」の両方を見て決める必要があります。
月々の生活費から初期費用の上限を決める
総務省の家計調査(2025年)によると、単身世帯34歳以下(集計世帯数67世帯)の月の消費支出は177,542円でした。二人以上の世帯では314,001円となっています。まず入居後に毎月かかる生活費をこうしたデータも参考にしながら見積もり、貯金から生活費数か月分を確保したうえで、残りを初期費用に回すという順番で考えると、入居直後に生活費が足りなくなる事態を避けやすくなります。
1か月までに備蓄も揃える
農林水産省は家庭での備蓄を1人あたり最低3日分、できれば1週間分を目安とし、水は1人1日3リットルを案内しています。新生活の落ち着いた1か月目のタイミングで、日用品の買い足しと合わせて備蓄も揃えておくと安心です。なお、引越しに伴う転出届は、デジタル庁が案内するマイナポータルの引越し手続オンラインサービスを使えば、マイナンバーカードとスマートフォンでオンライン提出と転入先への来庁予定連絡が可能です(手続きの詳細は引越しの専用記事を参考にしてください)。
Share Cartの登録データでわかった、共有リストで多い日用品
Share Cart編集部調べ(2026年9月13日時点、個人を特定できない形で集計。Share Cart利用者のデータであり日本全体の統計ではありません)によると、登録された品物のうち約79%(19,050件)がLINEグループで共有されているリストの登録で、個人リストの約21%(5,083件)を大きく上回っていました。新生活の買い物を家族や同居人と分担する使い方が広く行われていることがうかがえます。
グループの登録で上位に入るのは牛乳・卵・トイレットペーパー・ヨーグルト・納豆・パンで、日用品(トイレットペーパー、キッチンペーパー、ティッシュ)やおむつも上位に入っていました。曜日別では日曜と土曜の登録が多く、週末にまとめて買い足す使い方がうかがえます。私たちは2026年5月に、家族が別々に同じ物を追加して二重買いになるのを防ぐため、同じ品物を二重に登録しようとすると知らせる機能を追加しました。分担して買い物をする場面ほど、こうした重複の確認が役立つようです。
Wi-Fi・スマート家電は後回しでもよい
スマートスピーカーや家電をスマホで操作できるIoT機器は、新生活の必需品ではありません。Wi-Fi環境の整備も含めて、生活が落ち着いてから優先順位の低い順に検討しても十分間に合います。まずは必需品を揃えることを優先し、余裕が出てから生活を便利にするアイテムを足していく方が、初期費用の負担を抑えられます。
よくある質問
Q. 新生活の買い物はいつから始める?
A. 入居1か月前を目安に部屋の採寸とリスト作成を行い、大型の家具・家電は入居日の配送に合わせて注文しておくとスムーズです。
Q. ネットで買った家具は返品できる?
A. 通信販売にはクーリング・オフの規定がありません。返品特約の表示がなければ受け取りから8日以内なら申込みの撤回が可能ですが、送料は消費者負担になります(消費者庁の案内による)。
Q. 中古家電を買うときの注意点は?
A. PSEマークの表示があるかどうか、実際に動作するかを確認してください。フリマサービスは個人間取引のため、購入前に出品者へ疑問点を確認しておくことも大切です。
Q. 古い冷蔵庫や洗濯機はどう処分すればいい?
A. 家電リサイクル法の対象4品目にあたります。買い替えの場合は新しく買う店、処分のみの場合は購入した店、わからない場合は市町村の案内に従ってください。
Q. 新生活の予算はどう立てればいい?
A. 入居後の月々の生活費を家計調査の平均なども参考にしながら先に見積もり、残った分を初期費用に回すという順番で考えると計画しやすくなります。
Q. 家族で買い物を分担するにはどうすればいい?
A. 共有できる買い物リストを使う方法があります。買った物はすぐにリストから消す運用にしておくと、同じ物を重複して買ってしまう失敗を防げます。
参考・出典
- 通信販売とクーリング・オフ(消費者庁 特定商取引法ガイド)(2026年9月確認)
- フリマサービスの利用に関する注意点(国民生活センター)(2026年9月確認)
- 家電リサイクル法(経済産業省)(2026年9月確認)
- 引越し手続オンラインサービス(デジタル庁)(2026年9月確認)
- 知って備える家庭備蓄のイロハ(農林水産省)(2026年9月確認)
- 家庭の消費電力の内訳(資源エネルギー庁)(2026年9月確認)
- 家計調査報告(家計収支編)2025年概況(総務省統計局)(2026年9月確認)
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