買い物リストアプリ 無料のおすすめと選び方|買い物メモ・共有にも
スーパーに着いてから「あ、メモを忘れた」と気づく。何か一つは買い忘れる。買い物リストをスマホに移せば防げるが、無料のアプリは数が多く、広告の量も共有の仕組みも言語もばらばらだ。入れてみたら画面が英語だった、家族が招待を受けてくれなかった、という失敗も起きる。
私たちShare Cart編集部は、LINEで買い物リストを共有するサービスを運営している。その立場から、無料で使える買い物リストアプリ・買い物メモアプリの選び方を整理した。専用アプリのListonic・Bring!・OurGroceries、スマホに最初から入っているiPhoneの「メモ」「リマインダー」、AndroidにもあるGoogle Keepを、公式ページとストアの表示で確認できた範囲だけで比べている(確認日は2026年9月30日)。実機で使い比べた記録ではないため、使い心地の評価は書いていない。
無料アプリを選ぶ前に決めておく3つのこと
「無料」と書いてあっても、中身は同じではない。選ぶ前に、次の3点を先に決めておくと絞りやすい。
広告と課金の範囲
無料の買い物リストアプリの多くは、広告を表示する代わりに基本機能を無料にしている。広告を消すには、月額・年額・買い切りのどれかで課金する形が多い。たとえばListonicは、App Storeの表示で広告ありとなっていて、プレミアムは月額・年額・買い切りが用意されている。OurGroceriesも広告つきで、広告を消す課金が100円・650円・1,500円の3段階で並ぶ。無料の範囲でどこまで使うか、広告を許せるかを先に決めておく。
画面が日本語かどうか
海外のアプリは、日本語の品名を入力できても、画面の表示は英語などのままのことがある。App Storeの「言語」欄で日本語が入っているかを見れば確かめられる。今回取り上げるアプリでは、ListonicとGoogle Keepは日本語が入っていた。Bring!とOurGroceriesは、App Store(日本)の言語欄に日本語がない。
家族に何を用意してもらうか
いちばん見落としやすいのがここだ。共有アプリを選ぶときは、機能の多さより、相手にかける手間で決めたほうが続く。アプリのインストール、アカウントの登録、招待の承認。この3つのどこかで相手が止まると、リストは結局ひとりのメモに戻る。iPhoneのメモやリマインダーで共有するなら相手にもApple製品とApple Accountが、Google Keepなら相手にGoogleアカウントが要る。
【比較表】無料の範囲・広告・日本語・共有の条件
評価軸は、無料の範囲・広告・日本語の画面・共有の相手に必要なものの4つ。順位は付けていない。
| 名前 | 無料の範囲と課金 | 広告 | 日本語の画面 | 共有の相手に必要なもの |
|---|---|---|---|---|
| Listonic(Google Play) | 無料。プレミアムは月額・年額・買い切り(App Store表示) | あり(プレミアムで非表示) | あり(App Storeの言語欄) | リストの共有・リアルタイムの共同編集(相手側の条件は公式ページに記載なし) |
| Bring!(Google Play) | 無料。Premiumは月200円・年1,300円(App Store表示) | App Storeの説明・公式サイトでは確認できなかった | なし(App Storeの言語欄は13言語で日本語なし) | アプリ内でリアルタイム共有(相手側の条件は未確認) |
| OurGroceries(Google Play) | 無料。広告を消す課金が100円・650円・1,500円 | あり | なし(App Storeの言語欄に日本語なし) | 同じメールアドレスで使う、またはリンクで共有 |
| Google Keep(Google Play) | 無料。App内課金の記載なし | App Storeの説明に記載なし | あり | 名前・メールアドレスで共同編集者を追加 |
| iPhoneの「メモ」 | 標準機能。課金なし | なし | あり | Apple製品とApple Account(iOS 26以前の公式の説明) |
| iPhoneの「リマインダー」 | 標準機能。課金なし | なし | あり(買い物リストの日本語分類はiOS 18以降) | Apple Accountでサインインし、iCloudのリマインダーをオン |
| Share Cart | 無料。有料プランあり | なし | あり | LINEのグループに招待するだけ。アプリ不要 |
iPhoneなら、入れなくても足りるかもしれない「メモ」と「リマインダー」
iPhoneには、買い物リストに使える標準アプリが2つ入っている。専用アプリを探す前に、この2つで足りるかを見ておく価値はある。
「メモ」のチェックリスト
メモを新規作成してチェックリストのボタンを押すと、リストが作れる。改行するたびに項目が増え、白い丸をタップすると完了になる。買った物を自動で下に送りたいときは、iOS 18以降なら「設定」>「アプリ」>「メモ」>「チェックした項目を並べ替え」を「自動」にする。iOS 17以前は「設定」>「メモ」の中にある。項目のドラッグでの並べ替えや、スワイプでの字下げも行える(Appleサポート)。
家族と使うなら、共有ボタンから「共同作業」で参加依頼を送る。メッセージ・メール・リンクで招待でき、権限は「編集可」か「閲覧のみ」を選ぶ。ただし条件がいくつかある。共同作業するメモは、iCloudのフォルダに置いてあること。ロックしたメモは共同作業に使えない。そして、iOS・iPadOS 26以前では、相手もApple製のデバイスでApple Accountにサインインしている必要がある、とAppleは説明している。
iOS 27以降は、リンクを知っている人に共有する設定などが加わったとされる。ただ、Androidなど、Apple製デバイスを持たない相手がそれで編集に参加できるかは、Appleの公式ページに書かれていない。家族にAndroidの人がいる場合は、断定せず、別の方法を考えたほうが安全だ。
「リマインダー」の買い物リスト
リマインダーは、リストを作るときにリストタイプで「買い物リスト」を選べる。品名を入れると、農産物・精肉などのカテゴリに自動で分かれる。長押しでカテゴリを移すと、その分類を覚える。ただし、日本語の品名を自動で分けるにはiOS 18が必要だ(Appleサポート)。
共有は、メッセージ・メール・リンクで招待する。参加者はApple Accountでサインインして、iCloudのリマインダーをオンにしておく。参加者は追加・編集・削除・完了を行え、担当者の割り当ても可能だ。なお、「同じApple Account」が要るのは自分の端末同士で同期するときの話で、家族との共有は各自のApple Accountで受ける。相手と同じアカウントにする必要はない。
どちらを使うか
手軽さで選ぶならメモ、売り場ごとの自動分類や「誰が買うか」の割り当てが欲しいならリマインダー、と分けて考えると迷いにくい。家族全員がiPhoneなら、無料の専用アプリを入れなくても足りることは多い。逆に、家族にAndroidの人がいる、広告のないシンプルな画面がいい、といった条件が付くなら、専用アプリやLINEの共有に目を向ける段階になる。
iPhoneの「メモ」で買い物リストを作る手順や、家族と共有するときの条件は「iPhoneのメモで買い物リストを作る方法」で詳しく解説しています。
Androidで選ぶなら:Google Keepと専用アプリ
Androidで最初に候補に上がるのは、Googleが出しているGoogle Keepだ。App Store(日本)の表示では、価格は無料で、App内課金の記載はなく、日本語に対応している。チェックリストを作って、共有した相手と買ったかどうかを見合える。共有は、メモを開いて「共同編集者」を選び、名前かメールアドレスを入れる。共同編集者は、テキスト・リスト・画像などを編集できる。ラベルや色、リマインダーの設定は、それぞれ自分の画面だけに反映される(Google Keepヘルプ)。
気をつけたいのは、自分が作ったメモを削除すると、共有した相手の画面からも消えることだ。また、相手にGoogleアカウントが要る。チェックした項目を最後に移す設定は、「リストの動作」から変えられる。
Keepより買い物に寄せた画面が欲しければ、次に見る専用アプリが候補になる。Android向けの無料アプリを広く見たいときは、Android向けの無料の買い物リストアプリの記事にまとめてある。Keepの共有の手順は、Google Keepで買い物リストを家族と共有する方法で説明している。
専用アプリ3つの特徴(Listonic・Bring!・OurGroceries)
Listonic:日本語の画面があり、広告つきで使える
Listonicは、App Store(日本)の表示で日本語を含む38言語に対応し、iOS 16.1以降で動く。説明には、リアルタイムの共有、オフラインでの利用、売り場ごとのカテゴリ分け、音声での追加、複数人での編集、支出の管理が並ぶ。公式サイトでは、20以上の基本機能を無料で使え、テーマの変更や広告の非表示はプレミアムで、と説明している。iPhoneのほか、AndroidとWebでも使える。
Bring!:日本語の画面はない
Bring!は、App Store(日本)の「言語」欄に英語・ドイツ語・フランス語など13言語が並び、日本語は入っていない。公式サイトの言語切り替えもドイツ語と英語のみだ。日本で使うと、画面は英語になると考えておく。この記事の旧版には日本語対応であるかのような書き方があったが、誤りだったので直した。
App Storeの説明で確認できる機能は、リアルタイムの共有、音声・スマート検索、自動のカテゴリ分け、レシピの取り込み、ポイントカードの保存、複数リスト、Apple Watchとウィジェットへの対応。Premiumは月200円・年1,300円で、公式サイトでは、リストの作成・共有・レシピ・お得情報などの基本機能は無料としている。広告の有無やテンプレートの豊富さは、公式の情報では確認できなかったため、書かない。
OurGroceries:同じメールアドレスで共有する
OurGroceriesは、App Store(日本)の言語欄が英語・ドイツ語・フランス語など9言語で、日本語は入っていない。共有の仕組みが独特で、家族が同じメールアドレスを各自のアプリに入れると、リストが共有される。公式のユーザーガイドには、リンクで、アカウントのない相手にも個別のリストを共有できるとある。広告つきの無料版で、広告を消す課金は100円・650円・1,500円の3種。写真やバーコードで品物を追加する機能や、Apple Watchへの対応も説明されている。
Share Cartの登録データでわかった、共有が要る理由
Share Cart編集部調べ(2026年9月13日時点)では、登録された品物約2万4千件のうち、約79%はLINEグループの共有リストへの登録で、個人のリストは約21%だった。買い物リストは、ひとりのメモより、家族で見るものとして使われている割合が高い。これはShare Cartの利用者のデータで、日本全体の傾向ではない。
登録から「買った」までの時間は、中央値が19時間。24時間以内に完了したのが57.6%だった。当日か翌日のうちに片付く買い物が多いなら、誰かが書いた品物を、その日のうちに相手が見られるかどうかが、共有の使いやすさを分ける。招待の承認やアカウント作成の手間が、その間に挟まると、書いても見てもらえない時間が増える。
アプリを入れずに共有したいなら:LINEで共有する方法
家族が新しいアプリを入れたがらないときの選択肢として、私たちが運営しているShare Cartも紹介する。比較表では別枠にして、順位は付けていない。
使い方は、LINEで公式アカウント(@share-cart)を友だち追加し、トークに品名を送るだけ。家族と共有するときは、Share CartをLINEのグループに招待する。家族は新しいアプリを入れなくていい。改行で区切ると、複数の品物を一度に登録できる。「リスト」と送ると一覧が出て、「牛乳完了」のように送るとチェックが付く。ブラウザからLINEログインすると、パソコンでも見られる。
無料プランは、アイテム20個(個人とグループで別々に数える)、グループ2人まで。上限を増やしたい場合は、月110円のライトから有料プランがある。スマホアプリはなく、AlexaやGoogleアシスタントとの連携もない。LINEでの作り方の詳細は、LINEでチェックリストを作る方法に書いた。共有アプリを含めた比較は、夫婦・家族で使う共有アプリの記事にある。
使い方別の選び方
- 家族全員がiPhone、まずは無料で足りるか試したい:「メモ」のチェックリストか「リマインダー」の買い物リスト
- 自分ひとりで使う、広告が気にならない:Google Keep、またはListonic
- 家族にAndroidの人がいる:Google Keep(相手にGoogleアカウントが要る)、または家族が使い慣れたLINEでの共有
- 画面は日本語がいい:ListonicかGoogle Keep、標準アプリ。Bring!とOurGroceriesは日本語の画面がない
- アプリを増やしたくない、相手に何も入れてもらえそうにない:LINEでの共有
人気の順にアプリを見たいときは、人気の買い物リストアプリを並べた記事が参考になる。
よくある質問
Q. 買い物リストアプリは、無料でも十分ですか?
A. 自分ひとりのリストなら、無料の範囲で足りることが多い。課金が絡むのは、広告を消したいとき、共有する人数や品数を増やしたいときが中心だ。各アプリの無料の範囲はストアの表示で変わることがあるので、入れる前にApp Storeの「App内課金」を見ておくと安心だ。
Q. Bring!は日本語で使えますか?
A. App Store(日本)の言語欄に日本語はなく、公式サイトも日本語に対応していない(2026年9月確認)。品名を日本語で入力できるかどうかは、公式の情報で確認できなかった。
Q. iPhoneのメモを、Androidの家族と共有できますか?
A. Appleの公式ページによると、iOS・iPadOS 26以前では、共同作業の相手もApple製デバイスでApple Accountにサインインしている必要がある。iOS 27で加わったリンク共有で、Androidの相手が編集に参加できるかは、公式ページに書かれていない。Androidの家族がいるときは、Google KeepかLINEでの共有を考えたほうが確実だ。
Q. iPhoneのリマインダーは、家族と同じApple Accountでないと共有できませんか?
A. いいえ。同じアカウントが要るのは、自分のiPhoneとiPadなど、自分の端末同士で同期するとき。家族との共有は、各自のApple Accountで招待を受ける。参加者は、iCloudのリマインダーをオンにしておく。
Q. Google Keepで共有した買い物リストを削除すると、どうなりますか?
A. 自分が作ったメモを削除すると、共有している相手の画面からも消える(Google Keepヘルプ)。買い物が終わったら、削除ではなく、チェックを付けるか、アーカイブにしておくほうが安全だ。
Q. 広告なしで使える無料アプリはありますか?
A. iPhoneの標準アプリ(メモ・リマインダー)には広告がない。Google KeepもApp Storeの説明に広告の記載はなく、App内課金の記載もない。専用アプリは、ListonicとOurGroceriesが広告つきで、広告を消すには課金が要る。
参考・出典
- メモアプリでチェックリストを作成する(Appleサポート)(2026年9月確認)
- If you can't collaborate on a note(Apple Support)(2026年9月確認)
- iPhoneのリマインダーで買い物リストを作成する(Appleサポート)(2026年9月確認)
- 買い物リストで使用する言語をiOSのリマインダーに追加する(Appleサポート)(2026年9月確認)
- 共有とタスクの割り当て(Appleサポート)(2026年9月確認)
- メモ、リスト、図形描画を共有する(Google Keepヘルプ)(2026年9月確認)
- リスト、リマインダー、共有の設定を変更する(Google Keepヘルプ)(2026年9月確認)
- Listonic 公式サイト(2026年9月確認)
- Bring! 公式サイト(2026年9月確認)
- OurGroceries ユーザーガイド(2026年9月確認)
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